銀座メゾンエルメスには、エントランスの大きなウィンドウディスプレイに加えて、小さな窓がいくつも連なっているのをご存じですか？　その数なんと16枠。それらひとつひとつの中身は異なり、まるで劇場の中を覗き込むような楽しみがあるんです。

国内外で活躍するアーティストやデザイナーをお迎えして、毎年エルメスが発表している年間テーマを題材に、自由な発想でデザインされるウィンドウ。銀座の街にひらかれた劇場ともいえるその舞台で主役となるオブジェが繰り広げる世界は、現在のもので127回目となりました。都度、異なる表情と物語を語りかけるオリジナルデザインのウィンドウは、東京ならではの最先端のクリエイションを知ることのできる場でもあるのです。その唯一のルールは、エルメスのオブジェを主役に、ふたつの正面ウィンドウをデザインすること。サイドにある16の小窓も含め、そのすべてをご覧いただくことで、ひとつの物語が完成するのです。