ボンジュール！ようこそ、パリのフォーブル・サントノーレ店に並ぶ品揃えを誇るのが、ここ銀座メゾンエルメスです。巨匠レンゾ・ピアノのガラスブロックの建物の中には、職人たちのクラフトマンシップが詰まったオブジェをはじめ、絵画や彫刻などがいたるところに並んでいます。そう、それはまるで博物館のように。目で楽しむだけでなく、時に手で触れて、職人の手仕事の痕跡を辿ることもできますので、ぜひ私たちとおしゃべりでもしにいらしてください。あっ、ご友人とのお待ち合わせにお使いいただいても大丈夫ですよ。2階にはカフェもご用意しておりますので、どうぞみなさまお気軽に！

エルメスにとって馬は最初のお客さま。先ほどのレザーコーナーに続く馬具コーナーでは、馬術の元オリンピック選手である馬具アドバイザーが、馬の鞍に宿る一切妥協のない職人の想いを「馬の秘密」とともにお伝えいたします。小さい頃から馬と過ごし、馬とたくさん話してきた彼が語る馬の声とは一体何か？　各種鞍はもちろん、ヘルメット、ウェア、あぶみといった道具一式も揃います。ちなみに鞍の数え方は、1背、2背が正解です。

皮革職人はフランスからやってきた職人と、豊富な修理経験を積んだ日本の職人の共同チームです。フランス語も多く飛び交う、さながらパリのアトリエです。朝の出勤前にバゲットをトーストし、手づくりチーズとともに振る舞ったりもしています。そうそう、彼らは何をしている職人かというと、パン職人です。いえ、違いますね。エルメスのオブジェを長くご愛用いただけるよう修繕、修理を日々行い、オブジェにとっての第二の人生のはじまりを後押ししている職人です。ただ、美しく姿を整えるだけではなく、これまで刻まれた時間はオブジェの表情としてちゃんと残っているように直してくれるんです。