各都市に共鳴するスピリット
それぞれのウィンドウが 語る冒険の断片
エルメスのウィンドウが映し出す「冒険の呼び声」の世界。その精神は、大阪のエルメス ヒルトンプラザ店、そして名古屋栄店のウィンドウへも広がります。アーティストたちが各地に描いた創造性あふれる物語を、オブジェとともにお楽しみください。
OSAKA

2026年9月中頃までの展示を予定
未知なる世界へ誘う
空と雲と海の劇場的風景
大阪のエルメスヒルトンプラザ店を担当したのはパリ生まれのイラストレーター、画家であるマチュー・コセです。彼は2021年のパリ・セーヴル店のリニューアルの際に、幅120mもの壁画を描きました。この店舗はかつてパリに初めて誕生した屋内プールだった場所。その年の年間テーマ「エルメスのオデッセイ」にちなんで、へルメス神とその相棒であり移動手段のペガサスが水の世界を駆け巡る物語をカラフルに描いています。

その世界観を引き継ぐかのように今回手掛けたのが、5月にリニューアルオープンした大阪のヒルトンプラザ店のウィンドウです。海に面し、交易の拠点でもある大阪にちなんで、空と海とが交わる景色を舞台装置のように描こうと思ったそうです。よく空に浮かぶ雲の形を動物などの姿にたとえるように、青い地色に白い線で、筆の勢いを生かして一気に描き上げたのだとか。
ふたつのウィンドウのうち、向かって左は日中の世界。こちらでは舞台の幕が上がり、立体の雲がぷかぷかと浮かんでいます。一方、右のウィンドウは夜の世界で、前列に3つのオブジェ――ヘルメス神の翼と、エルメスの象徴である馬の頭、そして中央に丸と三角と四角を描いた立体が積み重なっています。具象的な景色に急に幾何学の造形が入り込んで面白いでしょう? 江戸時代の禅僧、仙厓が描いた○△□の絵からもヒントを得たそうです。

大阪城や打ち上げ花火、運河を走る小舟などを描いた背景に、星や花火の輝きに見立てた光を添えるのはオードパルファム《バレニア アンタンス》、オードトワレ《珊瑚礁の庭》やベルトバックル《マイヨン・トルサド》、スカーフリングたち。雲と一緒にハットの《リオ・Hカット》、《イングリッド・ジグザグ》やツイリー《エルメス・パラード》が空を舞い、新しくなった店舗を祝福しながら、広い世界へと見る人を導きます。それが今年の年間テーマ「冒険の呼び声」にもつながっているのです。
エルメス公式サイトで詳細ご覧いただけます。
NAGOYA

2026年9月中頃までの展示を予定
海、草原、空、宇宙へ!
生命が飛翔し世界が始まる
エルメスの名古屋栄店は2026年6月にグランドオープンしました。ウィンドウの中を描いたのはアーティストの菅田萠菜です。

「エルメスの年間テーマ「冒険の呼び声」を聞いた時、ただ距離を移動する旅行というよりも、知らない世界を知った時にいつもとは違う意識が芽生え、自分の境界がちょっとだけ広がったように感じる感覚をウィンドウに描こうと思いました。未知なる遭遇のイメージを膨らませたデザインを、4つあるウィンドウそれぞれに考えてみました。」
彩色した布を貼り合わせ、熱したコテでくせ付けする技法で自然や動植物などを立体的に表現しています。
地下1階のメンズフロアは、海の世界。静かに呼吸が始まり、生命が生まれる場所。コテで立体的にカーブをつけた布製の海藻がゆらゆらと揺れる合間を、ネクタイやツイリーが踊り、蟹に見立てたウォレットの《ベアン》が海底を散歩します。サンダルの《シプレ》を巣にしたエビの姿を見つけられますか?

1階へ上がるとそこは地上の草原。足元にはピクニックバスケットの《オズレ・カラー》が置かれ、鳥たちが飛翔します。光と風、太陽、色彩を感じながら、未知なる世界にいざなわれる様子を、スカーフのカレの草上の食卓が祝福してくれます。また、外のウィンドウでは葉っぱの翼を持ち、エルメスの鞍を乗せたペガサスが空へと翔ります。
2階のウィンドウではいよいよ宇宙です。
「そして馬を手描きしたリボンがヒュンヒュンとたなびくのを軽やかによけながらトンボとともに上へ上へと上昇していく......そんな感覚のジャーニーを感じていただけたら嬉しいです。そうそう、トンボは絶対に後退しない昆虫で、ひたすら前へと飛んでいく象徴なのです。」


エルメス公式サイトで詳細ご覧いただけます。

