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      LA LANTERNE D’HERMÈS À GINZA 2026

      ウィンドウの世界

      内なる旅

      内なる旅: ティエリ・エルメスの創造の軌跡を望む

      岸辺にひとり、創業者ティエリ・エルメスは立っていた。その視線は地平線の彼方へ、そして天上の星々へ。まだ見ぬ未来へと想いを馳せていたことでしょう。古来、星は広大な海をゆく者たちの道標であり——航海と発見を導く光でした。

      鏡張りの床は静謐な海を思わせ、その上に吊るされるキネティック・アートがオブジェとともに、色彩の迷宮のように幾重もの残像を描き出します。現代的な解釈のピクセル化で描いた《ブリッド・ドゥ・ガラ》の大胆な配色やシルクの繊細で軽やかなドレープは、このウィンドウに詩的な動きをもたらす最適なオブジェのひとつ。オードトワレ《珊瑚礁の庭》の透き通った青いボトル、光を受けて煌めくリング《エルメス・クルー・ドゥ・H》ダブル シルバー、エルメスのルーツ、乗馬の世界を描いたマグの〈ソー・エルメス〉シュヴァルは遊び心あふれた絵柄で彩られています。

      正面ウィンドウではふたつの物語が交差しています。ひとつは、かつて大洋を渡る航海を導いた星座の軌跡で、もうひとつはティエリの胸に宿った「未来の創造物」への羅針盤。物語は16の小窓へと続き、そこではオブジェたちが万華鏡の世界に閉じ込められたカラフルなビーズのように自由な浮遊感を纏っています。望遠鏡が宇宙への理解を象徴する一方で、多彩な素材が重なる万華鏡の世界は、純粋な驚きと遊び心、そして発明の喜びを語りかけます。鏡と色彩によって現実が無限の可能性へと変化するこのウィンドウは、まさに創造性そのもの。それはエルメスのエスプリへと昇華した、子ども心を宿した好奇心の象徴なのです。

      William Waterhouse

      ウィリアム・ウォーターハウス

      1981年生まれ。ロンドンを拠点に活動するアーティスト。見る者を魅了する彫刻やインスタレーションは、バランス、物理学、そして有機的な動きを探求しています。テート・モダンやボトル・ファクトリー(ロンドン・デザイン・ウィーク)など、多岐にわたる場所やイベントでインスタレーションを発表しており、その作品はイギリス国内外で注目を集めています。

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