銀座メゾンエルメスの屋上を見上げてください。そこには遠くパリからやってきた騎乗の花火師が銀座の街を見澄ましています。さかのぼること1987年、エルメス創業150周年を祝い、セーヌ川に大きなやぐらを浮かべ、設置された花火師像の手筒から色とりどりの花火が打ち上げられました。そのときの花火師像全6体のうちの1体が2001年の銀座メゾンエルメスのオープンに合わせ日本に運びこまれたのです。

現在は、手筒の代わりに2枚のシルクスカーフを掲げ、そのスカーフは東京の風にはためきます。この花火師像は世界中を飛び回り、エルメスの各国メゾンを見守ります。上海、ソウル、ニューヨーク、パリを通りかかったら、運よく彼らと会えるかも！