ランタンエルメス、11月のテーマは「遊びを描く」です。子どもの頃の純粋で無邪気な心に戻って、落書きすることもドローイングといえるでしょう。それは、私たちが最初に体験する遊びのひとつで、絶え間ない実験の連続でもあり、さまざまな素材、色、質感を使った遊び心あるアプローチです。
エルメスのホームコレクションでは、アーティスティックディレクター、シャルロット・マコー・ペレルマンとアレクシィ・ファブリ監修のもと、チェスをはじめとした、ドミノ、麻雀、バックギャモンなど、いくつかのボードゲームをつねづね展開してきました。


ほかに類をみない、
メゾンだけのボードゲーム
未知なる視点で、遊びを追い求めた、エルメスのボードゲームができるまで。

チェスゲーム《サマルカンド》が誕生したのは2009年のこと。チェスに使用される希少な木材の流通に欠かせない、東洋と西洋を結ぶ交易地にちなんで名づけられました。シルクロードに位置するウズベキスタンの都市、サマルカンドは、今も昔も東洋と西洋をつなぐ交通の要所です。
このユニークな形状の駒は、エルメス・ステュディオ・デッサンによって考案されたペーパーウェイトのデザインを踏襲して生み出されました。

© Les Graphiquants © Osma Harvilahti
すべての駒は、マホガニーとカシアウッドの無垢材から切り出され、職人の手によって彫り上げられたのちに丁寧に磨かれます。プレイ中の動きをスムーズにするのは、駒の中に組み込まれたステンレス製のウェイトです。エルメスを象徴する《クルー・ド・セル》のロゴが裏面に刻印されています。ヴォー・エプソムをレザーマルケトリの技法で組み立てた64マスのチェスボードは、熟練の職人により均一で滑らかな表面を作り出しています。

Hermès Home Universe
エルメス ホーム コレクション
アーティスティックディレクター、シャルロット・マコー・ペレルマンとアレクシィ・ファブリが監修を務めるホームコレクション。その独自性豊かなひとつひとつのオブジェには素材を生かした確かな仕事と多様性が現れています。デザイナーと職人の緻密な手仕事と視点がひとつになって、ユニークで現代的、そして革新的なオブジェが生まれ、時を超えて生き続けます。











