創造のモノローグ
動くモビールと鏡の効果が いざなう、無限の創造の旅

アーティスト
ウィリアム・ウォーターハウス
私の名前はウィリアム・ウォーターハウス。モーターで動くモビール型のキネティックアートをつくっています。
エルメスの年間テーマ「冒険の呼び声」は、まさに私がふだんつくっている作品に通じています。それをどうウィンドウで表現するか? その時、創業者ティエリ・エルメスが故郷を離れてパリへ向かう旅を想像しました。単なる移動の喜びだけでなく、彼の心の内なるジャーニーがどんなにワクワク感に満ちていたことか。未知なる世界への旅の必需品である望遠鏡や羅針盤から、ふと思い浮かんだのが万華鏡でした。

鏡によって無限に広がる
ティエリの旅
正面のウィンドウでは、床が鏡張りになっています。くるくると回るモビールの先についたカラフルなピースは、ワイヤーの先に吊るされた《ブリッド・ドゥ・ガラ・ピクセル》のカレの配色に合わせた色。オードトワレ《珊瑚礁の庭》の青いボトルも吊り下げられています。それらが鏡に反射し、イメージが無限に続いて万華鏡の中に飛び込んだような世界を表現しました。鏡の面はティエリが佇む岸辺。その先は海の彼方、発見に満ちた世界、そして深遠なる宇宙へと続いています。

16の小ウィンドウのいくつかは、内部が三角形の鏡を組み合わせてできています。通りを歩く人が覗き込むと、まるで催眠にかかったような万華鏡の効果を感じることでしょう。

店舗の中を色彩が浮遊する
ウィンドウだけでなく、実は店内の3つのフロアにも大型の展示があるのでお見逃しなく。特に2階には幅4mもの巨大なモビールに、ベビーシューズの《カブリオル》やレザーのヴィドポッシュ(小物入れ)が吊るされ、それらを取り囲むようにカラーピースが回り続けます。

細いワイヤーにオブジェを吊るしてバランスを取るのは、結構難しいものなのですよ。お店にいらっしゃる方には、単純な回転が生み出す思いもよらない色彩の浮遊を楽しんでいただけたら嬉しいです。